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Developmental disorders
発達障害は生まれつきの特性で「病気」とは異なります。
発達障害には知的障害、自閉症・アスペルガー症候群などが含まれる広汎性発達障害、注意欠陥多動性障害、学習障害など、
いくつかのタイプに分類されており、生まれつき脳の一部の機能に障害があることが共通しています。
生まれつきの特性であるため幼少時から存在しますが、臨機応変な対応力やコミュニケーション力が求められる大学生活、
職場環境で特性が目立ち始め、障害に気づく方も少なくありません。
知的能力障害(ID: Intellectual Disability)は、医学領域の精神遅滞(MR: Mental Retardation)とほぼ同義語です。
話す力やことばの理解、形を認識する力や状況を理解する力などの知的な能力が平均より明らかに低いため、年齢に応じた行動がとれず、社会生活をしていく上で理解と支援が必要な状態を知的障害(精神遅滞)といいます。
確定診断のためには知能テストの結果から得られた知能指数(IQ)や下位検査の得点プロフィールなどの客観的な数値から判断されます。
程度のついては以下の4段階に分類されています。
重症度 | IQ |
---|---|
軽度 | IQ50以上70以下 |
中等度 | IQ35以上50未満 |
重度 | IQ20以上35未満 |
最重度 | IQ20未満 |
この数字はあくまで目安であり、生活能力全般を見ながらの判断が必要です。
おおむねIQ71以上85未満は境界領域知能とされ、明らかな知的障害とはいえず、環境を選べば、自立して社会生活ができます。
ただし、状況によっては理解と支援が必要なレベルであり、軽度知的障害の若者に対する場合と共通の配慮が求められる場合が多いとされています。
また、境界知能の知的水準の若者はストレスへの脆弱性が強いことでも知られています。
まず、子どもの知的能力を客観的に把握し、子どもに合った指導環境を整えることが必要です。
そして、その子なりの努力や得意なところを認め、認めたことは子ども自身にも、また周囲の子どもたちにも伝わるようにすることも大切です。
広汎性発達障害は、自閉症・アスペルガー症候群・レット障害・小児期崩壊性障害・特定不能の広汎性発達障害を含んだ総称です。
これまで、広汎性発達障害に分類されるものの中で、症状の強さによりアスペルガー症候群・高機能自閉症・早期幼児自閉症・小児自閉症・カナー型自閉症などさまざまな名称で診断されていたものは、国際的診断基準『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)により「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害(ASD)」の診断名の元に統合されました。
「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」には、自閉症・アスペルガー症候群・小児期崩壊性障害・特定不能の広汎性発達障害が含まれています(レット障害は除外)。
以上の3つの特徴を3歳以前から有するということが診断基準となっています。
これらに加えて、もう一つ知っておきたい重要な特徴が想像力の障害(様々な情報を統合し、推測することが困難)ということです。
この特徴は、広汎性発達障害のある人とのかかわり方を考える場合にとくに理解が必要です。
その中で、それぞれの特徴が顕著である場合は「自閉症(ICD-10)、自閉性障害(DSM-Ⅳ)」、特徴はあるけれど症状がそれほど強くない、一部の症状は目立たない、或いは発症年齢が遅いといった場合は「非定型自閉症(ICD-10)、特定不能の広汎性発達障害(DSM-Ⅳ)」と診断されます。
また、知的発達の遅れや言葉の発達の遅れがなく、対人関係以外ではある程度適応能力をもっているものはアスペルガ-症候群と診断されます。
広汎性発達障害(PDD)の人は、これらの特徴と関連し、程度の差はありますが、他の人と「喜び」「悲しみ」「感動」といった感情を共有しにくいため、他の人がどのように感じているかを察知することや、人に合わせて行動することが困難です。また、先の見通しをつけること(様々な情報から推論すること)が苦手であるため、見通しがつかない事に対し大きな不安を抱きがちです。
そのほかにも、特定の音、匂い、触覚などへの刺激に過剰に反応してしまう、時間を見計らって行動することができにくい、聞くべき人の声など必要な刺激を選択できにくい(不必要な雑多な刺激が必要な刺激と同様に入ってしまう。)、突然過去の記憶を鮮明に思い出し、そのときと同じ気持ちになってしまうタイムスリップ現象がある、など感覚、感性の特異さも併せ持っています。
まず、このような状況を理解することからはじめます。
その上で、人とのかかわり方や基本的なル-ル、身の回りのことを教え、見通しを持てるように工夫し(情報の見える化)、安心して集団生活を送れるように配慮します。必要な生活体験は繰り返し行い、その方法を教えます(ソーシャルスキルを積極的に習得させる)。
ストレスになる刺激や、集中の妨げになる刺激は調節します。得意なことも持っていることが多いので、長所を認めて自信をつけるようにしていくことも大切です。自信をもてるようになり、環境を整えると、少しずつまわりのことも見えてきます。まわりが見えるようになれば、集団生活に適応する行動も増え、学習にも意欲的になります。落ち着いた状況では、成人になっても、周りを見て理解する力は高まります。
中には、周囲の状況を無視しがちではありながら、好きなことに人一倍熱中し、特定の分野で高い能力を発揮して認められる人もいます。とくにアスペルガ-症候群の人は、前述の特徴を持っています。環境によっては、障害として支援を受ける必要はなく「いわゆる個性」ということができます。ただ、理解されない環境では、不安、過敏、こだわりなどの情緒障害を強めてしまうため、社会への適応が困難なこともあります。
注意欠陥多動性障害は「不注意・多動性・衝動性」といわれる、
「落ち着きが無い」「集中力が無い」などの症状により日常生活に著しく支障を来している状態です。学童期の子どもに3~7%存在し、男性は女性より数倍多いとの報告があります。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。
一般的には生まれつきの脳の発達の問題と考えられています。主にはドパミンやノルアドレナリンといった脳の神経伝達物質に関連した神経系の機能障害が推測されています。また、当事者の家族も似たような症状をしばしば持っていることから、遺伝の関与が大きいとも考えられています。
基本的な病態としては、抑制機能の障害のほか、4つの実行機能に問題があるといわれています。
以上の4つに問題があることによって、具体的には以下のような特徴がみられます。
ひどく反抗的な子どももおり、あまりに反抗が目立ち、その状態が長く続く場合は反抗挑戦性障害と診断されることもあります。
こだわりや切り替えの悪さがありつつも、好きなことには熱中しやすい子も多くみられます。そのほか、刺激へ過敏に反応しすぎる子もいます。
発達性協調運動障害、学習障害(LD)が合併していたり、広汎性発達障害(PDD)に近い社会性の問題を持っていたりすることもあります。
ADHDが他の発達障害と大きく違うところは、症状やその程度が状況や年齢でかなり変化するという点です。多くの子は、小学校高学年になると徐々に問題が少なくなり周囲に適応していきます。
さらに大人になると、ADHDの特徴が残っていても、本人が自ら適した環境や適した職業を選ぶことができるようになり、のびのびと生活し、むしろ個性的な仕事で認められるようになる人も多くいます。すなわち、多くの場合、障害とはいえない状態になります。ある程度の自己中心性や反抗心、衝動的な行動力、落ち着きなく注意が移りやすい中でのひらめきや、興味のあることへの熱中は長所ともなり得るのです。
まずは特徴を理解します。
そして、記憶をとどめる工夫、考えて行動する機会をつくったり、過去の経験などを生かす方法を学べるようにします。
また、気分をコントロールしやすくする声かけも大切です。出来るだけ小さい時期から、社会参加に必要な人とのやりとりの仕方や基本的なル-ルを教え、行動や情緒を自己コントロ-ルする方法を身に付けさせます。またその子なりの努力を評価し、得意なところを見いだし、自信を育むことが大切です。広汎性発達障害(PDD)に近い社会性の問題を持っている場合は、特に人との、やりとりを丁寧に学ばせていく必要がある。
いずれにしても人とうまくかかわる力をつけていくことが重要といえる。
ADHDは医学的に治療することはできませんが、服薬で症状を緩和するという手段が取られることもあります。日本では、コンサータとストラテラ、インチュニブなどの薬が承認されており、注意力や気分むらの改善に効果が期待されます。
全般的な知的発達には遅れがないのに、聞く、話す、読む、書く、計算するなどの特定の事柄のみが著しく困難な状態です。
有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については男性より女性の方が数倍多いと報告されています。
LDの人は学習に支障をきたし、その影響が日常生活にまで及ぶことが多いです。一部の能力のみが劣っているので、周囲にそのことがわかりにくく、「なまけているから」などと誤解を受けることがあります。具体的には以下のような特徴がみられます。
不得意な部分が目立つために、知的発達全体が遅れていると誤解されることがあります。また、苦手意識から、苦手な学習や作業を拒否するような二次的な問題もあります。さらに、LDには、前述の注意欠陥多動性障害(ADHD)或いは発達性協調運動障害が合併していることがあります。あきらかな広汎性発達障害(PDD)であれば単にLDであるとはいいませんが、対人関係の薄さがPDDに近い人も少なくありません。
心理発達を客観的に評価し、得意な部分を自信につなげ、苦手な部分は、克服しようとする努力を認めるようなかかわりを持ちます。
得意な部分で苦手な部分をカバ-していくことも考えます。多くの場合、学習指導とともに、ソ-シャルスキルトレ-ニングや心理面での指導が必要です。原因や合併症状によっては、薬物治療を併用することもあります。
手足の麻痺はないものの、動きの協調が必要な動作に障害がある状態です。具体的にいうと、著しく不器用であったり、バランスの悪さなどから、日常動作や学業に支障を来す状態で、スポ-ツが下手、作業が遅い、書字が下手などで明らかになります。
発達性強調運動性障害の人には以下のような特性がみられることがあります。多くの場合、ほかの発達障害の特性と併存しています。
まず、このような状態に理解を示すことが大切です。本人なりの努力や向上をきちんと評価することをこころがけましょう。 この障害による不都合さは周囲に理解されにくいこともあり、本人にはかなりのストレスになっています。心理面でのフォローも大切です。
発達障害を抱えた方が社会生活を送る際に不都合が生じないように、リボンでは個人の特性に合わせた支援を行っています。
発達障害には独特の特性や長所があります。
職場環境、職種を選び、適切なサポートを受けることで、その特性を生かし強み(能力)を発揮できる企業への就職が叶います。
障害のある方を対象にした「障害者枠」のほか、「一般就労」で働いている人たちもたくさんいらっしゃいます。
「障害者枠」の求人では企業へ合理的配慮を求めたり、特例子会社で限定的な作業に就く事もできます。
就労に関しては次のような施設でサポートを受けることができます。
上記の施設では、「働きたい」希望のある方への求職情報の提供だけでなく、仕事に就く自信が無い方や仕事を続けられるか不安な方に対して就労のための訓練や職場実習を行っています。落ち着いて就職活動を進めていく上で必要な生活面での支援もしてくれます。
また、就職後も仕事や生活の悩みを相談することで、就労の妨げとなる課題を早い段階で解決し、一日でも長く働けるようにサポートを受けられる「定着支援」なども行っています。就労支援サービスなどを活用し、自身の強みや特性を理解したうえで、様々な職種への実習を経験してみてください。実際の職場や、それに近い環境で就業体験を行うことは、継続して働き続けられる適職を見つける上で大切な過程です。
自身の強みを生かした就職を実現させ、希望した未来を手に入れられるよう、「働きたいな」と思ったら、まずは主治医に希望を伝え、これらの施設の専門スタッフに相談してみましょう。
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